多くの人は率直に伝えることが苦手
部下に何回同じことを言っても改善されない
期待に応えてくれない
という声は世の中のマネージャーからよく聞かれる言葉です。
もう見放した方がいい
他の人材を育てよう
そんな風に見切りをつけたくなる気持ちもわかりますが、よく話を聞いてみると
「それって、ちゃんと本人に伝わっていないのでは?」
と思われるケースが見受けられます。
日本は、「あ・うんの呼吸」だったり察する文化のため、
明確に言葉にして伝える
率直に伝える
ことを苦手とする人が多く存在します。
相手に対して「これまでと違う行動」を期待するのであれば、
明確に言葉で伝える必要があります。
主語を「私」にすると相手も受け止めやすい
率直に伝えることを躊躇してしまうのは、
相手を否定して、気まずくなるのは嫌だ
という深層心理が働いていることが考えられます。
つまり、
率直に伝える=相手を否定するという思い込み
です。
相手の成長を願ってのコメントだったり、チームとして成果を目指すためのコメントであれば、遠慮することはありません。
言い方として、
主語を「私」にすると相手も受け止めやすいフレーズになります。
before
・○○さん、ちゃんと報告してよ
・前日までに用意してください
・自分のこういうところ直さないとダメだよ
after
・報告がないと、私は心配してしまうんだよ
・前日までに用意してくれると(私は)助かるんだけどどう?
・私は、あなたにこういうところを直してほしいと思っているんだ
相手がどう受け止めたかを「確認」する
要望・注意・指導は、相手に何らかの行動を期待するものです。
つまり、
きちんと相手に伝わったかどうか
が重要です。
多くの場合、言葉は伝わってもその意図が伝わっていなかったりして、期待はずれの結果になっています。
自分の伝えたことが相手にどう伝わったのかを
・その場で
・相手に言ってもらって
確認しましょう。
「〇〇さん、いかがですか?」
「私はそう感じてるんだけど、あなたはどう思う?(どう認識してる?)」
「○○さん、確認のためにやること言ってみてくれる?」
この確認で、不足していることがあればその場で修正します。
認識違いのまま、お互い無駄な時間を過ごすようなことがなくなります。
<今日の質問>
今の話、あなたにはどう伝わっていますか?
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著者プロフィール
佐藤 春幸(さとう はるゆき)
プロコーチと(株)セイムペイジ人事責任者のパラレルキャリア。コーチング・組織開発など、変化の渦中にある人と企業を支援。
米国CTI認定CPCC(プロフェッショナル・コーチ)