「やりたいこと」という難題
昨今は独立やパラレルワーク(副業/複業)が増え、キャリアの考え方も大きく変わってきました。
かつてのように1社に長く勤めながら部署をローテーションしたり、役目を全うするよりも、転職や副業を選択しながらキャリアを構築していく、自己実現していくことが当たり前になってきています。
そうした時代背景において、
「自分は本当は何がやりたいんだろう」
と漠然と悩んでいる人が増えています。
また、上司との1on1等でも
「おまえは一体何がやりたいんだ、どうなりたいんだ」
と問われることも。
正直、回答に困りますよね。
「自分はどうしたいのか」という問い自体は、自分の可能性を広げるパワフルなものです。
でも多くの人は、
知らず知らずのうちに社会や組織に順応することが習慣化しているため、急に自分を主人公にされても戸惑ってしまいます。
無理もありませんね。
「正解」という幻
悩み方は人それぞれですが、共通するパターンがあります。
それは、
・1つの正解を追い求めて立ち往生している
・一度踏み出したら引き返せない、方向転換できないと思い込んでいる
ということです。
これでは怖くて身動きが取れません。
学校教育では1つの正解を求められ、会社では失敗をとがめられてきた人にとっては、自然な思考回路とも言えます。
まずはこのパターンを自覚することがスタートかも知れません。
正解は1つではありません。
2つかも知れないし、100個あるかも知れません。本当に。
そして、
やってみないとわかりません。
「これじゃなかったかな、違ったかな」
と思ったら、
いつでも引き返したり方向転換することができます。
だから安心してください。
肩の力を抜いた方が、楽しんで創造的に探求することができます。
頭で考えず足で探求する
そうは言っても、やっぱり何がしたいのか悩ましい。。。
と言う方にオススメなのが、
頭で考えることより、
足で探求すること
です。
どうせやってみなければわからないのですから、
直感に従って「つまみ食い」
してみることです。
漠然と考えていても進展しないことが多いため、小さな一歩でも具体的に動くことが道がひらけてきます。
独立や副業のビジョンがあったとして、いきなりお金にならなくてもいいのです。
仕事でやってみたいことがあったとして、いきなり成果を上げなくてもいいのです。
・すでにやっている人のことを調べてみる
・会って話を聞いてみる
・ちょこっとやってみる
・何も浮かばなければ本屋をふらふら歩いてみる
・コーチングのコーチのような相手とブレストしてみる
...etc
何かを見つけること自体も重要ですが、
「探求するプロセスを楽しむ」
ことをぜひ心がけてください。
遠回りでもいいんです。その過程での出会い・発見の1つ1つが、あなたの人生を豊かにしてくれることでしょう。
<今日の質問>
・残りの人生で、あなたが本当にやりたいことは何ですか?
・やりたいことを思いっきりやれるとしたら、どんな人生が待っていますか?
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著者プロフィール
佐藤 春幸(さとう はるゆき)
プロコーチと人事のパラレルキャリア。コーチング・組織開発など、変化の渦中にある人と企業を支援。
米国CTI認定CPCC(プロフェッショナル・コーチ)